2004年03月03日

『獲得の巻物』で何を願おう

Crawlの『獲得の巻物』には貰えるアイテムを8つのカテゴリから選択できるという特徴があります。
これは嬉しいような反面、今何を願うべきだろうかという、頭を悩ませる問題を惹き起こします。
今回は『獲得の巻物』の各カテゴリについて見てみましょう。
選択可能なカテゴリは、武器・防具・装身具・本・杖・食料・宝物・金貨の8つです。

武器

プレイヤーが習熟したスキルに沿った武器が出やすいが、スキルがあまり高くない中盤では主要な武器スキルから外れた武器が出る確率が小さくない。
オカワルやトログの信徒なら武器については神からの下賜を期待できるので、武器を願うことは優先度が低い選択肢となる。
短剣・長剣・斧・鈍器・長柄武器・六尺棒の6系統のうち、どの武器が出現するかの確率は、各武器系統のスキルに+1した値の比によって求められる。目当ての武器の出現確率は以下の式で計算することができる。

武器の適合確率
= (目当ての武器のスキルレベル + 1) / (武器スキル6系統のレベルの合計 + 6) * 100 %

ある1つの武器スキルのみを鍛え、他の武器スキルが0である場合に、鍛えた系統の武器が獲得できる確率は下の表の通り。もちろん複数の武器スキルを鍛えている場合には、最も高いスキルに適合した武器が出現する確率はより低くなる。

武器の適合確率
武器スキル 0 1 5 10 15 20 25 27
適合確率 16.7% 28.6% 54.5% 68.8% 76.2% 80.8% 83.9% 84.8%

話が逸れるが、トログやオカワルの下賜もこれに準じる。つまり、武器を『獲得の巻物』や下賜に期待するのであれば、短剣と長剣のようにスキル間の習得ボーナスがあるスキルであっても、武器の乗り換えはあまり得策ではない。
更に、系統が適合しても系統内の弱いベースの武器が出現した場合には役に立たない可能性が大きいことも考慮するべきだろう。
ちなみに、クイックブレードやトリプルソードなど稀少武器に分類される武器は獲得でも出現しにくく設定されている。具体的には、各稀少武器の出現確率はその他の武器の1/4である。
なお、弓やクロスボウなどの飛び道具は技能に関わらず出現しない。また、ナイフ・棍棒・巨大棍棒・釘つき巨大棍棒などの『無価値な』ベースの武器も出現しない。

防具

どの部位の防具が出るかは指定できないため、微妙な選択肢となっている。
しかし靴や兜など鎧以外の防具はモンスターからは奪えないので、乱数を統べるゾム様に祈りを捧げながら防具を願う局面はそう少なくはない。(もちろん、ゾムはあなたを顧みない)
基本的に5/10の確率で胴体の防具が、盾・クローク・ヘルメット・グローブ・ブーツが各1/10の確率で出現する。この後、種族の装備制限に応じて幾らか調整がされるが、自分の種族が装備できない防具が出る確率は完全には排除されない。

装身具

指輪2:護符1の比率で指輪か護符が出現する。
鑑定履歴がない指輪及び護符が抽選される確率が高い。
また、持ち運んでいる護符と同じ護符が抽選された場合には、99.5%の確率で抽選のやり直しが行われる。このため、要らない装身具でも取っておくと役に立つ。
抽選のされ方をプレイヤーが制御しやすいことに加え、指輪と護符には重要な機能を持った物が多いこともあり、中盤あたりの獲得では安定した選択肢となる。

プレイヤーが習熟した系統を考慮して魔法書が抽選される。
しかし習熟した系統には比較的役に立たない魔法書がリストされている場合もあるため、場合によっては確実に外れを引いてしまう。例えば妖術が最も高いメイジが2冊ある『妖術の魔法書』を持っておらず、かつ確認履歴もない場合、まず間違いなくこれらを引くことになる。氷の『妖術の魔法書』は優秀な魔法書だが、炎の『妖術の魔法書』はそうでもない。獲得で貰うには少し損がましく感じることだろう。

シフかヴェフメットを信仰しているのなら、神からの下賜を期待したほうが良いと言えるだろう。
特にシフからの下賜は『獲得の巻物』で願うのと同等である。

貰える魔法書の決定の際に、内容を確認した履歴がある魔法書は、かなり選ばれにくくなる。このため、拾った魔法書はとにかく[r]または[m]で内容を確認しておくことで、重複を避ける確率を上げることができる。
また、持ち運んでいる魔法書と同じ魔法書が抽選された場合には、99.5%の確率で抽選のやり直しが行われる。獲得で魔法書を引くのならキャンプに戻ってありったけの魔法書を持ってから獲得の巻物を読むことで、魔法書の重複を避ける確率が非常に高くなる。

獲得では破壊大全と技能の虎の巻は出現しない。

ちなみに、キャラクターの最も優れたスキルが戦闘・短剣・長剣・斧・鈍器・棒術のいずれかで、かつ呪文詠唱を含む呪文スキルの中では呪術が最も高い場合には、戦いの聖歌とツキマーの魔法書が順に狙える。

攻撃呪文中心のメイジであれば、最初に願うべき選択肢である。
各系統の呪文スキルに発動と祈祷を加えたリストの中で、最も高いスキルに対応した杖が高確率で出現するため、妖術スキルが最も高いメイジが杖を願った場合、基本的には妖術の杖が貰える。死霊術の使い手であれば死霊の杖が狙える。
スキルに対応した杖が存在するのは、炎・冷気・大気・大地・毒素・死霊・妖術・呪術・召換の9系統である。転移・変異・予見には杖が存在しないことには注意する必要がある。

発動スキルがどの呪文スキルよりも高い場合には、3/4の確率でランダムなロッドが貰える。

呪文スキルと発動スキルの条件をどれも満たさない場合や、あるいは対応する杖・ロッドを持ち運んでいる場合には、魔術の杖・魔力の杖・活力の杖・チャネリングの杖のいずれかがランダムで抽選される。

また、1/20の確率(キャラクターの呪文スキル合計が1以下で、かつここまでの過程で杖が抽選されていた場合には3/4の確率)で、問答無用にロッドが抽選される。この抽選では、射的のロッドが荷物の中にないのなら1/2の高確率で射的のロッドが抽選されてしまう。(07/01/24:指摘をいただいて修正)

現在持ち運んでいる杖・ロッドと同じ物が抽選された場合には、99.5%の確率で抽選のやり直しが行われる。ダンジョンで射的のロッドを見つけたら、放り投げたりしないで獲得の巻物を読む時のために確保しておくと良い。装身具や魔法書と違って杖・ロッドの鑑定履歴は抽選の際に考慮されないことも覚えておくべきだろう。つまり、現在持ち運んでいる杖・ロッドだけが抽選に影響するのだ。破壊のロッドは搭載呪文が違う物が4種類存在するが、抽選の際にはこれらはそれぞれ別種のロッドとして判定される。
発動を伸ばしてロッドを願うのは、手持ちロッドがない場合には幾らか博打的要素が強い。しかし初回で射的や打擲が出てきてしまっても、以後もロッドを願い続けるのであれば先行投資と考えることができる。

食料

キャラクターの食性を考慮して抽選された食糧が複数個出現する。
……餓死直前なら止めはしないが -more-

宝物

ネメレクスのデッキを筆頭とする、[E]vokeで発動するタイプのアイテムカテゴリ。
このカテゴリはロクでもないおもしろアイテムが中心なので、役に立つものが欲しいのなら選ぶべきではない。
一応、持ち運んでいるのと同じ種類のアイテムが抽選された場合には99.5%の確率で抽選のやり直しが行われる。

金貨

50枚から248枚までの金貨をランダムで貰える。
枚数は概ね ( 48 + (2d100)/2 + (2d100)/2 ) で決定しているので、期待値の149枚に寄った枚数が出やすい。
どうしても買いたい装備があるようなら、もちろん止めはしない……。

意思決定をどう行うか

以上から、私見ではこのような点を考慮しながら願いを決めるのが良いと思われる。
もちろん最終的には、何を願うかは個々人の好みに拠るところも大きい。

  • 妖術師などの杖によって大幅な戦力強化が見込める魔法使いは、
    対象魔術スキルが最高であるという条件を満たしているならば、杖を願う。
  • 指輪と護符に不満があり、未入手の装身具に良い物が集中しているのならば、装身具を願う。
  • 魔法を利用する予定がないのならば、発動スキルを伸ばしてロッドを願う
  • 戦士系で武器に不満があり、下賜を期待できない神を信仰しており、
    かつ武器スキルが十分に高いのならば、武器を願う。
  • 戦士系で防具に不満があり、下賜を期待できない神を信仰しているならば、防具を願う。
    (装備制限がない種族の場合)
  • 魔法使いで魔法書に不満があり、下賜を期待できない神を信仰しているならば、本を願う。
  • 魔法使いで防具に不満があり、下賜を期待できない神を信仰しているならば、防具を願う。

実際のゲームでは現在の手持ちアイテムによって、良い結果へと抽選を制御しやすいカテゴリは毎回異なってくる。『獲得の巻物』を最大限に活用するには、状況に応じた柔軟な判断が必要になるだろう。